内分泌疾患専門病院
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追跡調査 -診療記録管理室のお仕事-

診療記録管理室のお仕事

診療記録管理室では患者さんの診療情報を収集・データ化し,情報の分類・分析・統計管理を行っています。医療の質の向上を目指し,職員3名で日々業務に取り組んでいます。
その業務の一つである「追跡調査」についてお話します。

追跡調査

当院では,入院治療を受けられ「追跡調査」の同意をいただいた患者さんを対象に定期的にアンケート調査を行っています。

野口病院の「追跡調査」の歴史は古く,1938年(昭和13年)頃から始まって80年以上ものあいだ調査を継続しています。開始当初は往復ハガキを使用していましたが,現在は封書でアンケート用紙をお送りしています。2022年現在,約1万5千人の方が調査の対象となっています。

アンケートでは,しばらく受診されていない方,遠方のため当院を受診できず近医で受診されている方に,現在の健康状態や病気の治療状況などについてお尋ねしています。
甲状腺の病気の中には,長い年月が経過した後に再発したり,甲状腺ホルモンの過剰や不足の状態になって体調を崩してしまうことなどもあります。
患者さんにとっては「ご自身のお身体の状態を確認していただき,適切な時期に医療機関で受診していただくこと」,医療者にとっては「記録した情報を収集・分析し,診断や治療法の向上に役立てること」がこのアンケート調査の目的です。

薄緑色の封筒に追跡調査についてのお手紙・アンケート用紙・返信用封筒を同封し,毎月200~300名の方に郵送しています。
なかにはアンケート用紙の余白や便せんに,ご自身の近況や入院されていた頃の思い出などを書いてくださる方もいらして,ありがたく拝読しています。
皆さまからのお返事は,今後も甲状腺疾患に対する診断や治療法の改善に役立ててまいります。

(野口病院診療記録管理室)