内分泌疾患専門病院
甲状腺・副甲状腺疾患、糖尿病などの生活習慣病 Facebookページへ Twitterへ

血液・尿検査

血液・尿検査 | 採血室の取り組み


甲状腺の検査

甲状腺ホルモン(遊離T3、遊離T4)

甲状腺から分泌されるホルモンは2つあります。そのうち主に分泌されるホルモンはサイロキシンといわれ、ヨウ素原子を4つ持っていることからT4ともよばれています。もう1つのホルモンはヨウ素原子を3つ持っているトリヨードサイロニン(T3)です。これらのホルモンの大部分は、血液の中ではタンパク質と結合しています。ホルモンが結合するタンパクの量は、様々な生理的または病的な状態によって変化をしますので、最近ではタンパクと結合していないホルモンだけを測定するようになっています。これらのホルモンは遊離T3とか遊離T4とよぶこともあります。実際に甲状腺ホルモンとして働いているのは遊離T3で、遊離T4は前駆物質と考えられています。このような甲状腺ホルモンは、全身の細胞がどのくらいエネルギーを消費するかを決める働きをしています。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)

甲状腺ホルモンをどのくらい作るかを甲状腺に命令するホルモンで、脳の下垂体から分泌されます。甲状腺の働きが足りず、血液中の甲状腺ホルモンの量が少ない場合には、このホルモンがたくさん血液中に分泌されます。逆に、血液中の甲状腺ホルモンの量が多すぎる場合には、このホルモンはほとんど分泌されません。

TSHレセプター抗体

甲状腺細胞の表面には、甲状腺刺激ホルモン(TSH)の刺激を感じる装置があります。この装置のことをTSHレセプターといいます。TSHレセプター抗体とは、このTSHレセプターに対する自己抗体*1)のことです。血液中にTSHレセプターに対する抗体が作られると、バセドウ病になると考えられています。TSHレセプター抗体の値が高い場合、また薬を服用しても素直に値が下がらないバセドウ病では、薬を飲む治療法だけでは治りにくいことが知られています。 *1)自己抗体とは、自分の体の中にあるタンパクに対して作られる抗体のことです。通常、抗体は体の外から進入してきたものに対して作られるものですが、ある種の疾患では自己抗体をつくって自分自身の細胞を攻撃したり、いろいろな体の機能を働かなくしたりします。

サイログロブリン

サイログロブリンは甲状腺ホルモンを作る途中のタンパク質です。正常な人の血液中にも微量に存在しますが、様々な甲状腺疾患ではサイログロブリンが甲状腺から漏れでて血液中の値が高くなることがあります。しかし、この値だけでは疾患の診断は出来ませんので、他の検査の結果と組み合わせて判断をします。

TgAb(サイログロブリン抗体)

サイログロブリン(Tg)に対する自己抗体*1)です。慢性甲状腺炎やバセドウ病でこの抗体が作られ、高い値になることがあります。

TPOAb(甲状腺ペルオキシダーゼ抗体)

甲状腺細胞の中には、甲状腺ホルモン合成に作用する甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)という酵素があります。TPOAbは、この甲状腺ペルオキシダーゼに対する自己抗体*1)です。TgAbと同様に、慢性甲状腺炎やバセドウ病でこの抗体が作られ高い値になることがあります。

*1)自己抗体とは、自分の体の中にあるタンパクに対して作られる抗体のことです。通常、抗体は体の外から進入してきたものに対して作られるものですが、ある種の疾患では自己抗体をつくって自分自身の細胞を攻撃したり、いろいろな体の機能を働かなくしたりします。

生化学検査

総カルシウム

悪性腫瘍、固形腫瘍の骨転移、原発性副甲状腺機能亢進症、二次性副甲状腺機能亢進症、サルコイドーシス、ベルリオーシスなどの肉芽性疾患、甲状腺機能亢進症、ビタミンD中毒、ビタミンA中毒、多内分泌腺腫瘍症候群、家族性低カルシウム尿性高カルシウム血症などのときに血中のカルシウムが高くなります。原発性副甲状腺機能低下症などでは血清のカルシウムは低くなります。

無機リン(P)

血液中の無機リンは副甲状腺ホルモンが低く、カルシウムが低値のときに上昇します。ALPの値などと比較しながら評価します。

総蛋白

血中の総蛋白は、ネフローゼで尿中に蛋白が病的に排泄される場合、出血が多く血液が希釈されたとき、全身状態が著しく衰弱しているとき、非常に高齢な健康人などでは低い値を示します。

アルブミン

血清総蛋白の50〜70%を占め、血漿膠質浸透圧の維持、各種物質(ビリルビン、尿酸、遊離脂肪酸、サイロキシン、Ca、Cu、Znその他各種薬剤や色素など)の運搬に関与している。その他の基本的な検査(尿一般、血液一般、総蛋白、総コレステロール、AST、ALT、γ-GTP、尿素窒素、クレアチニン等)と組み合わせて評価します。

Ca2+

イオン化カルシウム(Ca2+)は、血中に遊離型として存在し重要な生理的作用を担っています。イオン化カルシウムは副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシトニン、活性型ビタミンDにより調整されており、細胞の浸透圧調整、血中電解質濃度の調整、筋肉や神経の興奮性及び血液凝固をはじめ他の酵素活性の賦活因子として作用しています。

血糖

血液中のブドウ糖を血糖といいます。糖質を摂取すると腸から吸収されて肝臓に運ばれグリコーゲンとして蓄えられていますが、必要に応じて再びブドウ糖となり血液中に運ばれます。膵臓から分泌されるインスリンは糖代謝に強い関わりを持ち、インスリンの不足、インスリン抵抗性、あるいはインスリンの分泌のタイミング異常などで糖尿病になります。

CPK

CPK活性を測ることにより、CPKが存在する骨格筋や心筋あるいは脳などの損傷の程度を推測することができます。さらにアイソザイム分析をすることにより障害された臓器を推測することができます。

LDH

種々の疾患でLDH活性は上昇します。LDHは主として心筋、腎、骨格筋、膵、脾、肝等の多くの臓器、組織に分布しており、それらの臓器、組織が損傷を受けるとLDHは、血中に漏れ出て血清LDHが上昇します。アイソザイム分析をすることにより詳しい推定が可能になります。

Na

ナトリウムは電解質成分の一つであり、細胞外液中の総陽イオンの90%を占めます。主にNaCl(食塩)の形で経口摂取され体内代謝の調節は腎を中心として濃度と体内量が制御され、水分の変動により濃度も変動することから体液水分量の平衡状態を知ることができます。血清Naの異常は水分代謝異常(浮腫、嘔吐、下痢、利尿剤投与時、補液中など)で起こります。

カリウムは、細胞内液中に存在する陽イオンの大部分を占めています.カリウムは浸透圧、酸・塩基平衡に関与するとともに細胞の機能や神経・筋肉の興奮性、特に心筋に大きな影響を及ぼします。低カリウム血症ではまれに副腎のアルドステロン分泌腫瘍のためにアルドステロンと言うホルモンが過剰となり高血圧症を起こす事があります。外科的に治療できる高血圧症です。

Cl

クロール(塩素)は、血清中の総陰イオンの約70%を占めます。ナトリウムとともに大部分が細胞外液に存在し、主にNaCl(食塩)の形で経口摂取されます.一般に血清クロールは血清ナトリウムの動きに並列し重炭酸イオンと共に血液の水素イオン濃度に関係しています。

総コレステロール

脂肪の消化を助ける胆汁酸、性ホルモンや副腎皮質ホルモンの合成材料であるばかりでなく、細胞膜の構成成分であり人体になくてはならない物質です。低すぎると様々な障害を伴うことになり、高すぎると虚血性心疾患や脳血管障害など動脈硬化性疾患の危険因子となります。

AST

ASTは心筋に最も多く含まれ、次いで肝臓、骨格筋などに含まれます。この酵素は細胞の異常により血液中に放出されるので血液中の酵素量を測定して、心筋や肝臓に障害が起こっているかどうか知ることができます。LDHと組み合わせて障害臓器の推定に利用されます。

ALT

ALTは肝臓の細胞中に最も多く含まれているので、特に肝機能検査を主目的に行われる検査です。

尿素窒素(BUN)

血中に存在する尿素中の窒素量を測定しています。尿素は蛋白質の最終産物であるアンモニアから生成されます。腎機能のスクリーニング検査として行われます。また、年齢が高くなると血中BUNは少し高くなる傾向があります。

クレアチニン(CRE)

クレアチニンは筋肉細胞内で筋収縮のエネルギー源であるクレアチンリン酸の構成成分であるクレアチンから産生される代謝最終産物です。血清クレアチニンは腎臓の糸球体で濾過され、尿細管での再吸収・分泌はほとんど行われません.そのため腎不全や腎血流量の高度に低下する病態(浮腫、脱水、その他)などで上昇します。

尿酸(UA)

尿酸は核酸の構成成分の一つであるプリン体の最終代謝産物で食物(肉類、豆類、きのこ類、ビールなど)に含まれる核蛋白、体組織の崩壊による核蛋白、ヌクレオチド及び体内でグリシンやギ酸などから合成されたヌクレオチドの3つのルートから出たプリン体から生成されます。主に腎機能検査のスクリーニングとしてBUN、CREと組み合わせて測定されますが、痛風では高尿酸血症を示します。

梅毒検査

TP抗体

梅毒の病原体(梅毒トレポネーマ:TPと略します)に対する抗体(TP抗体)が血液中にあるかどうかを調べる検査です。この抗体が陽性の場合、現在梅毒トレポネーマに感染しているかもしくは過去に感染した可能性があることを示しています。梅毒に感染したことがある場合には慢性の動脈炎を起こしている場合があり、手術が非常に危険な場合もあります。

RPR法

梅毒トレポネーマに感染するとTP抗体とともに、脂質抗原に対する抗体が出来ることが知られています。この抗体を検出する方法がRPR法です。この抗体は梅毒に感染してから約4週間程で血液中に出てきますので、早い時期に梅毒の感染を知ることが出来ます。また、梅毒が治ってくるとその値が下がってくるので、治療の効果を判断するのにも役立ちます。

梅毒定性(判定)とは…

RPRは梅毒の感染初期に血液中で確認される脂質抗体ですが、梅毒でない疾患でも陽性になることがあります。また、TP抗体は梅毒の感染でのみ確認される抗体ですが、感染してから2ヶ月ほど陽性にはなりません。このような抗体の特徴から、2つの検査を組み合わせて現在の感染の有無や状態を総合的に判断します。

ウィルス関連

HBs抗原

B型肝炎の病原ウイルスに感染しているかどうかを確認する検査です。HBs抗原とは、B型肝炎ウイルスの一部分のことですが、この抗原が陽性の場合にはB型肝炎ウイルスに感染中であるということになります。

HCV抗体

C型肝炎の病原ウイルスに感染している可能性があるかどうかを確認する検査です。HCV抗体はC型肝炎ウイルスが体の中に進入したときに、ウイルスに対抗するために作られる抗体です。この抗体が陽性の場合、体の中にC型肝炎ウイルスを持っているひともいますが、中には既にウイルスが体の中からいなくなり抗体だけが血液中に残っているひともいます。ですから、HCV抗体が陽性になった時にはC型肝炎ウイルスが体の中にいるかどうかを別の検査で確認して診断をします。

血液凝固検査

APTT(活性化部分トロンボプラスチン時間)

主に出血傾向の診断や外科手術前の血液凝固機能の検査として行います。

PT(プロトロンビン時間)

出血傾向を呈する患者のスクリーニング検査として外因系及び共通系凝固因子を総合的に把握する検査です。また肝疾患の診断や経口抗凝固薬のワーファリンによる抗凝固療法のコントロール状態を評価するためにも用いられます。

フィブリノーゲン

止血機構に関与する重要な因子です。出血、血栓傾向のスクリーニング検査あるいは外科手術前の止血スクリーニング検査として用いられます。

出血時間

出血時間の検査は出血傾向を有する患者の診断や外科的処置を行う際の患者に対する術前スクリーニング検査として行われます。患者の皮膚の一部(主に耳朶)に傷をつけ、傷をつけてからその出血が止まるまでの時間を検査するものです。

血液型

主に外科手術前の確認検査として、ABO式血液型を行います。実際に輸血を行う際にはABO式血液型(裏試験)やRh血液型、不規則抗体スクリーニング検査、交差適合試験等の様々な検査を行います。

末梢血液一般検査

赤血球数

末梢血液中1マイクロリットル中に存在する赤血球の数を算出します。赤血球は、身体各組織に酸素を運ぶという重要な働きを持っています。実際に酸素と結合しているのは、赤血球に含まれるヘモグロビンで、赤血球が赤いのは、ヘム蛋白という血色素によります。酸素は、各細胞におけるエネルギー利用に不可欠となっており、酸素の不足は各組識の円滑な働きを阻害してしまいます。 赤血球数の検査で異常が出る場合、低下しているときは貧血や出血、上昇している場合には喫煙やそれによる赤血球の病気の多血症が疑われます。

ヘモグロビン

肺で取り入れた酸素を筋肉などの組織に運ぶのがヘモグロビンの働きです。ヘモグロビンは1個につき4つの鉄分子を含みます。それぞれの鉄分子に酸素が1つずつ結合する形で、計4つの酸素結合部位を持っています。 ヘモグロビンは、酸素が豊富なところでは酸素と結合し、酸素が乏しいところでは酸素を放出する性質があります。ですから、肺でヘモグロビンに結合した酸素は、血流に乗って末梢の組織まで運ばれ、そこで放出され利用されます。 血液中に含まれるヘモグロビンの量が多くなると、より多くの酸素を運搬することが可能です。ヘモグロビンが少ないと貧血の状態になり、運べる酸素が少なくなるので有酸素運動の能力は低下します。ヘモグロビンの材料になるのは鉄分ですから、食事からの鉄分の摂取が大切です。とはいえ健康な人であれば、ふつうに食事をとっていればまず問題ありませんが、成長期の青少年や女性の場合には、激しい運動をすることで貧血になることがありますので、鉄分を十分にとるよう心がける必要があります。

赤血球恒数(MCV,MCH,MCHC)

赤血球恒数というのは、赤血球数やヘモグロビン、ヘマトクリットの検査データから算出するもので、貧血などの診断に参考にします。

MCV(平均赤血球容積)

(ヘマトクリット÷赤血球)×1000 赤血球1個の大きさをあらわし赤血球が大ぶりか小ぶりかを示しています。 数字が基準値より小さければ鉄の欠乏が疑われます。

MCH(平均赤血球血色素量)

(血色素量÷赤血球)×1000 赤血球1個に血色素(ヘモグロビン)がどのくらい含まれているかをあらわしています。 数字が基準値より小さければ、酸素を運ぶ能力が低い赤血球ということになります。

MCHC(平均赤血球血色素濃度)

(血色素量÷ヘマトクリット)×100 一定の体積の赤血球中に含まれるヘモグロビンの量を表しています。数字が基準値より小さければ、酸素を運ぶ能力が低い血液ということになります。

(貧血の診断)

赤血球恒数のMCV(平均赤血球容積)、MCHC(平均赤血球血色素濃度)が使われ、それぞれ3つに分類されます。すなわち、MCV<80、MCHC<30を小球性低色素性貧血、MCV80〜100、MCHC30〜35を正球性正色素性貧血、MCV>100を大球性貧血としています。

ヘマトクリット

血液は”血球”とこれを浮かべている”血漿”と呼ばれる液体成分から成っています。 ヘマトクリット値は血液の中にどのくらいの割合で赤血球が含まれているかを容積の比率であらわしたものです。

血小板数

血小板は血液1マイクロリットル中に約15〜35万個存在する直径2ミクロン程度の小さな細胞です。骨髄で巨核球と呼ばれる細胞により産生されます。血小板は血管が傷ついたときにその傷口を速やかに塞ぎ、それ以上の出血が起きないようにする働きを持っています。十分な量の血小板がないと、この止血作用が弱く、皮膚に出血斑が出現したり、歯肉から出血するなどの出血症状が出ます。また、血小板が正常より多く存在すると、血栓が起きやすくなり心筋梗塞、脳梗塞などの疾患の原因となります。そこで、一般検査として血小板数を測定することが必要なのです。

白血球数

白血球は顆粒球(好中球、好酸球、好塩基球)リンパ球、単球などに分類され、貪食能、殺菌能、免疫機能などを持った細胞群からなっています。 白血球数が異常となるのは細菌や寄生虫などに感染した場合と血液やそれを造っている骨髄など造血器の疾患の場合です。これらの疾患が疑われる場合にはさらに白血球の分類検査が必要になります。 血液中の白血球の約半数は顆粒球といわれるものです。顆粒球はさらに中性の色素でよく染まる好中球と酸性色素で染まる好酸球、塩基性色素で染まる好塩基球に分けられます。

好中球

好中球は細菌などの異物を処理し、生体を外敵から防ぐ働きをしています。顆粒球の大部分は好中球です。好中球には異物の方に向かって進む遊走能と、異物を取込んで処理する貪食能があります。取込まれた異物は顆粒中に含まれる酵素や活性酸素により消化、殺菌されます。 (好中球の増加) 細菌感染・血管炎、梗塞など組織の炎症や壊死を伴う疾患、尿毒症、がん・リンパ腫などの腫瘍、急性出血・溶血。

好酸球(Eosin)

好酸球は顆粒から特殊な蛋白を放出して寄生虫やその虫卵を傷害したり、喘息や薬物アレルギーなどのアレルギー反応と関係しています。

好塩基球(Baso)

好塩基球はその顆粒中にアレルギー反応の原因となるヒスタミン、ロイコトリエン、ヘパリンなどを含んでいてアレルギー反応と関係しています。

リンパ球(Lymphocyte)

Tリンパ球とBリンパ球とがあり協同して外敵の侵入からからだを守る免疫機能を担っています。 単球(Monocyte) 単球は好中球に次いで異物を貪食する作用があり、外敵の侵入を防いでいます。また、単球は血中から組織内に入りマクロファージとなって、組織の異物を処理する細胞として働きます。

網状赤血球

骨髄から末梢血中にでたばかりの幼弱な赤血球で、その増減が骨髄の機能を表すと考えられます。

尿検査

尿検査で何がわかるか 尿の成分としては水、尿素、及び食塩が多く含まれていますが、その他、極めて多くの種類の物質が含まれています。 野口病院の尿の検査としては、比重、pH、蛋白、糖、ケトン体、血清(潜血)、ウロビリノーゲン、白血球などがあります。尿検査は被検者に肉体的な負荷が無く、繰り返し何度でも行え、得られる情報量も多い検査です。

尿中ヨウ素

ヨウ素は食事から摂取され体内では甲状腺ホルモンの原料として利用されますが、不要となった過剰なヨウ素の大部分は尿に排出されます。したがって尿中のヨウ素を測定することでその患者様が摂取されたヨウ素の量が大まかに推定可能です。なお、2010年9月より院内での測定を中止し、外注検査としております。

尿中カルシウム、リン

血液中のカルシウム、リンと同時に測定することで、腎臓の排泄や再吸収の程度がわかり、副甲状腺機能の補助的診断などに用いられます。