内分泌疾患専門病院
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臨床検査の品質保証施設認証を更新しました

臨床検査の品質保証施設認証を更新しました

当院検査科では2023年6月1日に品質保証施設認証を更新しました。
病院内で実施している臨床検査項目が『標準化され、且つ臨床検査の精度が十分保証されていると評価できる施設』に対して、日本臨床衛生検査技師会日本臨床検査標準化協議会が合同で認証するものです。なお、この認証は2年毎に審査を受けて更新されます。

「臨床検査の標準化」とは何ですか?

どこの病院で検査をしても同じ結果がでるように、測定方法の基準に沿って検査を行うことです。標準化を行うことによって病院ごとの検査の数値の違いが小さくなり、採血や検査をやり直すことが少なくなります。患者さんの負担が軽減され、より迅速で正確な診断や治療が可能となります。

「臨床検査の精度が十分に保証されている」とはどういうことですか?

臨床検査の精度をあらわす指標として、正確さと精密さがあります。正確さはたとえば濃度が100のものを測ったときに100という値がでることです。精密さは何回測っても同じ数値が出ることです。この正確さと精密さを保つように、機械の管理メンテナンスをきちんと行っています。また顕微鏡でヒトが観察する項目(尿沈渣、血液像、細胞診)やエコー、心電図など数値で表されない検査についても検査する技師による判定に差がないように『目合わせ』という手法で管理を行い、提供する報告結果の品質を維持・向上させるようにつとめています。

他の病院の検査結果とどのように比べているのですか?

自施設の測定結果が他の施設と比較して差がないかを調べることを外部精度管理と言います。参加する施設すべてに同じ試料を配って指定された検査項目を測定し、結果を集めて解析します。解析結果から自施設の結果が他の施設結果と一致しているか外れているかを知ることができます。外部精度管理事業には大分県内や九州地区、全国など参加する病院の規模や数が異なるさまざまな種類があり、参加施設ごとに評価されています。

参考

日臨技品質保証施設認証制度について(日本臨床衛生検査技師会)

(野口病院検査科臨床検査技師)

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