入院中の食事 | ヨウ素制限食のメニュー | 甲状腺とヨウ素について
ヨウ素は人間の生存や成長に欠かせないミネラルのひとつです。ヨードと呼ばれることもあり、海産物に多く含まれます。甲状腺はヨウ素を主な材料として、全身の代謝を調節する役割を果たす甲状腺ホルモンを合成します。
甲状腺にはヨウ素を取り込むという特性があります。この特性を活かして甲状腺の病気の検査や治療に「放射性ヨウ素」が使われます。通常のヨウ素は放射線を出しませんが、この「放射性ヨウ素」は放射線を出す(放射能を持つ)ヨウ素です。放射性ヨウ素を用いた検査や治療を行う前には、一定期間ヨウ素をできるだけ摂らないように制限(ヨウ素制限)をします。
放射性ヨウ素を用いた検査には「甲状腺ヨウ素摂取率測定検査」、「甲状腺ヨウ素シンチグラフィ」があります。この検査では、食事からのヨウ素摂取が多いと、放射性ヨウ素が甲状腺に集まりにくくなり、検査の精度が低下するためヨウ素制限が必要です。
放射性ヨウ素を用いた治療には「放射性ヨウ素内用療法」があり、バセドウ病や甲状腺癌の治療として行われます。この治療では、体内のヨウ素量を極限まで減らすことで、放射性ヨウ素が甲状腺の細胞に取り込まれやすくなり、治療効果が高まります。
また、バセドウ病に対する治療としてヨウ素を含んだ薬を長期に投与することもあります。
甲状腺の病気の検査や治療では、病状によってヨウ素を制限したり、逆に投与したりすることがあり、ヨウ素が深く関わっています。
| 海苔・昆布・ひじき・寒天・わかめ・等 | |
| あさり・しじみ・かき・あわび・貝柱・貝のだし汁・等 | |
| 魚類とその加工品(蒲鉾・ちくわ・さつま揚げ・缶詰・干物・塩辛・等) | |
| 内臓の部分のみ(レバー・モツ・砂ずり・ホルモン・等) | |
| チェリー・福神漬・紅生姜・梅干・着色したアメやゼリー等の菓子類・着色したソーセージ等着色料として使われる赤色3号(Erythrosine)・赤色105号(Rose Bengal)という色素にヨウ素が含まれています | |
| 内容食品が不明なのでなるべく食べないでください | |
| 海藻粉末入り・褐色・緑色 | |
| にぼし・鰹節・昆布・いりこ・和風だし |
| ごはん・パン・麺・餅・等 | |
| 牛肉・豚肉・鶏肉・等(ただし、内臓は除く) | |
| すべての野菜 | |
| すべてのきのこ類 | |
| すべての芋類 | |
| 1日1個まで | |
| 豆腐・油揚・納豆・厚揚・すべての大豆製品・枝豆・煮豆・等 | |
| 1日200ml程度 | |
| すべての果物 | |
| ただし、人工的に着色したものや鰹節の入ったもの等は除く | |
| しいたけ・鶏ガラスープ・肉のだし汁・味の素・コンソメ・ブイヨン等 | |
| コーヒー・ジュース・緑茶・ウーロン茶等 | |
| ヨウ素制限に支障はありませんが、喫煙は健康上好ましくありませんし、過度の飲酒も好ましくありません。 |